





子役少女の受難(1) 裸祭り参加レポート
2017-08-08
※シチュエーション 【露出、羞恥】
子供の裸はいやらしいものではなく、可愛らしい、微笑ましいものとして扱われる世間の風潮。
しかし世間はそう扱っても、子供達は小学校中学年以上にもなれば自然と羞恥心というものが芽生え、人前で裸になるのは嫌がる。
だが子役の周囲を取り巻く大人はそれを許さず、彼女達の羞恥心を無視してテレビカメラの前で裸にしていった。
これはそんな世界の子役タレント達の悲喜こもごもの物語である。
第1話
東山のぞみは所謂二世タレントの子役だ。
二世タレントと言っても母親は20年前に少しだけ売れた時期もあるアイドルで、とっくに芸能界を引退しており、現在彼女の名前を覚えている人間は一部だろう。
そしてのぞみ自身も1、2年前はテレビに出演する機会も多く、ちょっとした有名人であったが最近は仕事もめっきり減り、若干10歳にして「過去の人」となりつつあった。
のぞみは現在も紛れもない美少女なのだけれど、可愛いだけの女の子なら吐いて捨てるほどいる業界であるし、売れるのも売れ続けるのにもいろんな条件が重なることが必要な厳しい世界なのだ。
のぞみ自身は売れっ子のアイドルや女優になることも、芸能界にも対しても執着は大してなく、いつでも普通の女の子に戻っていいくらいのつもりだった。
しかし彼女の母親はそうではなかった。
自分の夢は道半ばにして途絶え、その夢の続きを自分の娘に託したのだが、それもまた中途半端な形で終わろうとしている事が彼女は耐えられなかった。
このままではのぞみの人気と知名度も先細って行くだけだ、何か一発逆転を狙わなければと、彼女はのぞみのマネージャーと話し合い、ある計画を立てた。
それはのぞみが現在唯一持っているレギュラー番組でのロケ。
小学生ほどの男女の子役タレント数人が、いろいろなことに参加、チャレンジする教育バラエティ的な番組で、のぞみはその子役のうちの一人だった。
しかしのぞみは最近は明らかに所謂押しメンからも外れた目立たない存在となっており、次回シリーズでは「卒業」という名のリストラ候補状態である。
その状況からの一発逆転を狙い、のぞみの母親とマネージャーは番組プロデューサーにあるねじ込みを決行した。
その日のロケは地方のとある裸祭りに参加するというものだった。
地元の子供達が褌一丁になって町を練り歩くというそのお祭りに番組の子役たちも参加するのだ。
ただ、褌姿になるのは当然男の子だけ、女の子はただ服を着たまま着いていくだけの楽な……タレントとしてはおいしくもなんともないロケになるはずだった。
しかしロケ本番の数日前、母親とマネージャーと番組プロデューサーに呼ばれたのぞみはそこでとんでもないことを聞かされる。
なんと祭りに女の子であるのぞみも褌一丁になって参加することになったと言われたのだ。
「えええ!?」
のぞみが驚いたのは言うまでもない。
「あたしもふんどしって……服の上からとかじゃなくて?」
「うん、褌一丁だから。男の子と同じ、上半身裸でパンツも脱いだすっぽんぽんの上からだよ」
マネージャーはのぞみにそう告げる。
「そ、そんなのヤだよぉ!」
のぞみは当然のようにそれは恥ずかしいと嫌がる。
お尻丸出しの褌姿になるのは、共演者の男の子役達ですら恥ずかしがっていて、憂鬱そうにしている子もいたのだ。
そんな彼らの様子をのぞみは他人事のように「男の子って可哀想だな~」なんて思っていたのに、まさか自分がそんなことになるとは思いもしなかった。
のぞみは救いを求めるように母親を見るのだったが……
「いい、のぞみ?あなたはこれから大きくなって女優やアイドルをやっていくにあたり普通じゃダメなの!これぐらいアピールしなくちゃ」
母親にまで、いや母親に一番熱心に説得され、のぞみは断れなくなってしまう。
のぞみは母親がどれぐらい自分に期待しているのを知っていたから。
そう、のぞみの母親とマネージャーはのぞみを褌姿でテレビに映し、そのインパクトで彼女の再ブレイクを狙ったのだ。
「あの……他の女の子もふんどしになるの?」
「いや、ふんどしになるのは、女の子ではのぞみちゃんだけだよ」
マネージャーにそう言われ、のぞみは益々憂鬱になる。
当初番組プロデューサーとしてはどうせなら、参加する子役の女の子全員を褌姿にしようかという案もあった。
だが、のぞみ以外の女の子の親やマネージャーはいい顔をしなかったし、これから正統派アイドルとしてブレイクするかもしれない子にむざむざヨゴレをやらせることもないだろうと結局褌姿になる女の子はのぞみだけとなった。
それはのぞみにとっては不幸だが、彼女の母親やマネージャーにとっても好都合だった。
女の子なのに褌というインパクトでのぞみを再度売り込みたいと考えているのに、他の女の子もみんな褌姿になられてしまったらそれも半減だからだ。
そして当日、いよいよ運命の日がやってきた。
褌姿になる子供達は現地の公営体育館のような場所で裸になって親やボランティアに褌を締めて貰う。
のぞみ達もトイレを済ませ、そこでスタッフ達に褌を締めて貰うのだ。
褌姿になる男の子たちは緊張と気恥ずかしさを感じてもじもじしているが、女の子であるのぞみが感じているそれは男の子たちの比ではなかった。
「ちょ、ちょっと、のぞみ!早く出てけよー」
のぞみと同い年の男の子の子役タレントは、これから自分達が服を脱いで褌に着替えるのに体育館に残るのぞみに対しそう言う。
のぞみが褌姿になることは、共演者の子役たちはこの瞬間まで知らされていなかった。
そしてのぞみはいよいよだ……と覚悟を決めたように口を開く。
「出て行かないよ、だってあたしもここで……ふ、ふんどしになるんだもん」
「は?な、なんでだよ」
「なんで……?だってのぞみちゃん、女の子じゃん」
男の自分達でも今時ふんどしなんて……と恥ずかしく思っていたのに、女の子ののぞみが一緒に褌を締めるという発言に男の子たちは驚く。
「いいじゃん女の子がふんどししたって……あたしもふんどし履いてみたくなったんだもん」
あくまでのぞみは「自分から」興味があって褌を締めるという体でやるように母親とマネージャーから指示されていた。
そうでないと女の子でのぞみ一人だけ褌を締めるのが不自然になるし、自分から褌を締めたいと言いだしたことにした方がより好感度が上がりそうだという戦略である。
かくしてのぞみは男の子と一緒に体育館の中で服を脱いで裸になっていく。
下着姿になり、シャツを脱ぎ、まだ膨らんでいないが、少し尖り始めたようなおっぱいを晒した。
パンツを脱ぐのは少し躊躇ったけれど、それも意を決して脚から抜き取り、のぞみは全裸になる。
「さ、のぞみ」
せめてもの配慮なのか、のぞみの褌を締めるのは男性スタッフではなく母親だった。
男の子たちはみんな白い褌だったが、めぐみだけは特別に、女の子であることを強調するように赤い褌を用意されていた。
ますます目立っちゃう……とのぞみは俯きながら、その赤い布を跨がされ、お尻と股間の割れ目に食い込まされながら褌を締め上げられていった。
「うう……」
こうしてのぞみは女の子でありながら赤褌一丁という姿にされてしまう。
上半身は完全に裸で、下半身も本当に必要最低限のパンツ一枚より露出度の高い格好。
おまんことお尻の間に布が強く食い込む感触と、お尻が丸出しになってしまう感触が恥ずかしい。
そして単純な露出度以上に、女の子の身でありながら、今時男の子だって恥ずかしがるような「ふんどし」という衣装にされてしまったことにのぞみはとても自分が恥ずかしくて可哀想な女の子に思えてしまう。
体育館の中にいる今も恥ずかしくてたまらなかったが、この後外に出て街を練り歩き、さらに大勢に白昼の元この姿を見せ付けなければならない。
のぞみは逃げ出したい気分だったが逃げ場などどこにもない、行くしかないのだ。
「……っ」
のぞみは外に出ると、あっという間に自分に体育館の中とは比べ物にならない注目が集まり、自分のことで周囲がどよめいているのを否応なしに感じ取った。
一人だけ赤い褌の女の子がいれば目立つのは当然である。
のぞみはまだ胸も膨らんでおらず、細い手足をした子供ではあっても、それでもやはり男の子とは少し違う女の子特有の丸みが身体に現れ始めていたし、何より誰がどう見てもポニーテールの美少女なのだ。
褌姿の彼女の顔や布の食い込んだ股間やお尻に人々の視線は一斉に注がれていった。
「おい、あの赤いふんどしの子、女の子だぞ」
「しかも凄い可愛いな」
「っていうかあの子、東山のぞみじゃね?」
「ほんとだ、テレビのカメラもあるな」
周囲は赤褌姿の美少女がいるとともに、彼女が最近あまり見なくなったが、少し前まで結構な知名度の子役だった東山のぞみであることも認知していった。
「いやぁ、のぞみちゃんもふんどし似合ってて、かわいいねぇ……でも女の子がお尻丸出しで恥ずかしくない?」
番組共演者であるタレントがのぞみに笑いながら話かける。
このやりとりも既に番組の一部としてカメラはすでに回されていた。
「……っっ!!」
この時のぞみは恥ずかしさのあまり、その場に泣き崩れ「やっぱりこんなの嫌だ、無理!」と叫びたい気分で、実際その選択肢を選ぶギリギリであった。
「んー、ちょっとだけ恥ずかしいけど、一度つけて見たかったしー!」
しかしのぞみは、あと一歩の所をなんとか踏みとどまり、逆に精一杯の笑顔を浮かべてそう答える。
自分に期待をかける母のこと、マネージャーのこと、子供であっても仕事なのだという意識、そして自分自身のため……
いろいろな考えを一瞬で頭の中を駆け巡らせた上での10歳の少女の覚悟の選択だった。
そしていよいよ祭りが始まり、移動する太鼓や笛の音に合わせて、褌姿の子供たちが歩き始める。
街を練り歩く間も、のぞみに対する周囲の注目は凄かった。
本来の祭りの主役は褌姿の子供「たち」なのだろうが、今年のこの祭りに限っては完全に主役はただ一人女の子で褌姿になっているのぞみの独り舞台と言えた。
見物人も他の参加者も、視線は褌姿の美少女ののぞみに集まり、多くのカメラがのぞみを被写体に追いかけフラッシュが炊かれていく。
一緒に参加している褌姿の男の子たちですら、自分のことや祭りのことより、間近で自分達と同じ姿で丸出しのお尻を晒している女の子に意識が向かっていた。
「……っっ!」
(恥ずかし……すぎるっ!)
大勢の人間の前でお尻丸出しの褌一丁の姿で歩く羞恥に、のぞみの頭は混乱し、落ち着いてはまた恥ずかしさがこみ上げ混乱しを繰り返していく。
そんな状態で約2時間に渡り、のぞみは褌姿を晒しながら歩きつづけたのだった。
「うあー、恥ずかしかったよー!」
ようやく褌を外し、パンツと服を着れたのぞみだったが、彼女の真の羞恥の日々はこれから始まる事となる。
のぞみが褌姿を地上波で披露したのは、予想以上の反響を呼び、ネット上では所謂「祭り」となった。
落ち目扱いで番組内でも目立たない存在になりつつあったのぞみではあるが、過去にはそれなりに世間に認知された存在の美少女であることは間違いない。
それどころか、今も子役の中でも影は薄いがルックスはいいという扱いのポジションであっただけにあの美少女が褌一丁に!?というのは世間に衝撃を与えた。
Y○UTUBEに上げられた番組の抜粋部分はあっという間に100万再生を超え、テレビ局には再放送の要求が殺到した。
こうしてのぞみは一気に全盛期、いやそれ以上の注目を集める子役タレントに返り咲くことになったのだが、その内容が内容なので恥ずかしくて素直に喜ぶことなどできなった。
そしてのぞみ自身にも新たな仕事のオファーが来るようになる。
それはお昼の国民的バラエティ番組への出演依頼やCM撮影などのここ最近は縁のなかった大きな仕事で、期待以上の成果にのぞみの母親やマネージャーは大喜びであった。
しかし、それらの仕事は決まってのぞみに「例の褌姿で」という条件でオファーが来ていたのだった。
こうしてのぞみは「裸芸人」ならぬ「裸子役」として再ブレイクを果たすこととなる。
子供の裸はいやらしいものではなく、可愛らしい、微笑ましいものとして扱われる世間の風潮。
しかし世間はそう扱っても、子供達は小学校中学年以上にもなれば自然と羞恥心というものが芽生え、人前で裸になるのは嫌がる。
だが子役の周囲を取り巻く大人はそれを許さず、彼女達の羞恥心を無視してテレビカメラの前で裸にしていった。
これはそんな世界の子役タレント達の悲喜こもごもの物語である。
第1話
東山のぞみは所謂二世タレントの子役だ。
二世タレントと言っても母親は20年前に少しだけ売れた時期もあるアイドルで、とっくに芸能界を引退しており、現在彼女の名前を覚えている人間は一部だろう。
そしてのぞみ自身も1、2年前はテレビに出演する機会も多く、ちょっとした有名人であったが最近は仕事もめっきり減り、若干10歳にして「過去の人」となりつつあった。
のぞみは現在も紛れもない美少女なのだけれど、可愛いだけの女の子なら吐いて捨てるほどいる業界であるし、売れるのも売れ続けるのにもいろんな条件が重なることが必要な厳しい世界なのだ。
のぞみ自身は売れっ子のアイドルや女優になることも、芸能界にも対しても執着は大してなく、いつでも普通の女の子に戻っていいくらいのつもりだった。
しかし彼女の母親はそうではなかった。
自分の夢は道半ばにして途絶え、その夢の続きを自分の娘に託したのだが、それもまた中途半端な形で終わろうとしている事が彼女は耐えられなかった。
このままではのぞみの人気と知名度も先細って行くだけだ、何か一発逆転を狙わなければと、彼女はのぞみのマネージャーと話し合い、ある計画を立てた。
それはのぞみが現在唯一持っているレギュラー番組でのロケ。
小学生ほどの男女の子役タレント数人が、いろいろなことに参加、チャレンジする教育バラエティ的な番組で、のぞみはその子役のうちの一人だった。
しかしのぞみは最近は明らかに所謂押しメンからも外れた目立たない存在となっており、次回シリーズでは「卒業」という名のリストラ候補状態である。
その状況からの一発逆転を狙い、のぞみの母親とマネージャーは番組プロデューサーにあるねじ込みを決行した。
その日のロケは地方のとある裸祭りに参加するというものだった。
地元の子供達が褌一丁になって町を練り歩くというそのお祭りに番組の子役たちも参加するのだ。
ただ、褌姿になるのは当然男の子だけ、女の子はただ服を着たまま着いていくだけの楽な……タレントとしてはおいしくもなんともないロケになるはずだった。
しかしロケ本番の数日前、母親とマネージャーと番組プロデューサーに呼ばれたのぞみはそこでとんでもないことを聞かされる。
なんと祭りに女の子であるのぞみも褌一丁になって参加することになったと言われたのだ。
「えええ!?」
のぞみが驚いたのは言うまでもない。
「あたしもふんどしって……服の上からとかじゃなくて?」
「うん、褌一丁だから。男の子と同じ、上半身裸でパンツも脱いだすっぽんぽんの上からだよ」
マネージャーはのぞみにそう告げる。
「そ、そんなのヤだよぉ!」
のぞみは当然のようにそれは恥ずかしいと嫌がる。
お尻丸出しの褌姿になるのは、共演者の男の子役達ですら恥ずかしがっていて、憂鬱そうにしている子もいたのだ。
そんな彼らの様子をのぞみは他人事のように「男の子って可哀想だな~」なんて思っていたのに、まさか自分がそんなことになるとは思いもしなかった。
のぞみは救いを求めるように母親を見るのだったが……
「いい、のぞみ?あなたはこれから大きくなって女優やアイドルをやっていくにあたり普通じゃダメなの!これぐらいアピールしなくちゃ」
母親にまで、いや母親に一番熱心に説得され、のぞみは断れなくなってしまう。
のぞみは母親がどれぐらい自分に期待しているのを知っていたから。
そう、のぞみの母親とマネージャーはのぞみを褌姿でテレビに映し、そのインパクトで彼女の再ブレイクを狙ったのだ。
「あの……他の女の子もふんどしになるの?」
「いや、ふんどしになるのは、女の子ではのぞみちゃんだけだよ」
マネージャーにそう言われ、のぞみは益々憂鬱になる。
当初番組プロデューサーとしてはどうせなら、参加する子役の女の子全員を褌姿にしようかという案もあった。
だが、のぞみ以外の女の子の親やマネージャーはいい顔をしなかったし、これから正統派アイドルとしてブレイクするかもしれない子にむざむざヨゴレをやらせることもないだろうと結局褌姿になる女の子はのぞみだけとなった。
それはのぞみにとっては不幸だが、彼女の母親やマネージャーにとっても好都合だった。
女の子なのに褌というインパクトでのぞみを再度売り込みたいと考えているのに、他の女の子もみんな褌姿になられてしまったらそれも半減だからだ。
そして当日、いよいよ運命の日がやってきた。
褌姿になる子供達は現地の公営体育館のような場所で裸になって親やボランティアに褌を締めて貰う。
のぞみ達もトイレを済ませ、そこでスタッフ達に褌を締めて貰うのだ。
褌姿になる男の子たちは緊張と気恥ずかしさを感じてもじもじしているが、女の子であるのぞみが感じているそれは男の子たちの比ではなかった。
「ちょ、ちょっと、のぞみ!早く出てけよー」
のぞみと同い年の男の子の子役タレントは、これから自分達が服を脱いで褌に着替えるのに体育館に残るのぞみに対しそう言う。
のぞみが褌姿になることは、共演者の子役たちはこの瞬間まで知らされていなかった。
そしてのぞみはいよいよだ……と覚悟を決めたように口を開く。
「出て行かないよ、だってあたしもここで……ふ、ふんどしになるんだもん」
「は?な、なんでだよ」
「なんで……?だってのぞみちゃん、女の子じゃん」
男の自分達でも今時ふんどしなんて……と恥ずかしく思っていたのに、女の子ののぞみが一緒に褌を締めるという発言に男の子たちは驚く。
「いいじゃん女の子がふんどししたって……あたしもふんどし履いてみたくなったんだもん」
あくまでのぞみは「自分から」興味があって褌を締めるという体でやるように母親とマネージャーから指示されていた。
そうでないと女の子でのぞみ一人だけ褌を締めるのが不自然になるし、自分から褌を締めたいと言いだしたことにした方がより好感度が上がりそうだという戦略である。
かくしてのぞみは男の子と一緒に体育館の中で服を脱いで裸になっていく。
下着姿になり、シャツを脱ぎ、まだ膨らんでいないが、少し尖り始めたようなおっぱいを晒した。
パンツを脱ぐのは少し躊躇ったけれど、それも意を決して脚から抜き取り、のぞみは全裸になる。
「さ、のぞみ」
せめてもの配慮なのか、のぞみの褌を締めるのは男性スタッフではなく母親だった。
男の子たちはみんな白い褌だったが、めぐみだけは特別に、女の子であることを強調するように赤い褌を用意されていた。
ますます目立っちゃう……とのぞみは俯きながら、その赤い布を跨がされ、お尻と股間の割れ目に食い込まされながら褌を締め上げられていった。
「うう……」
こうしてのぞみは女の子でありながら赤褌一丁という姿にされてしまう。
上半身は完全に裸で、下半身も本当に必要最低限のパンツ一枚より露出度の高い格好。
おまんことお尻の間に布が強く食い込む感触と、お尻が丸出しになってしまう感触が恥ずかしい。
そして単純な露出度以上に、女の子の身でありながら、今時男の子だって恥ずかしがるような「ふんどし」という衣装にされてしまったことにのぞみはとても自分が恥ずかしくて可哀想な女の子に思えてしまう。
体育館の中にいる今も恥ずかしくてたまらなかったが、この後外に出て街を練り歩き、さらに大勢に白昼の元この姿を見せ付けなければならない。
のぞみは逃げ出したい気分だったが逃げ場などどこにもない、行くしかないのだ。
「……っ」
のぞみは外に出ると、あっという間に自分に体育館の中とは比べ物にならない注目が集まり、自分のことで周囲がどよめいているのを否応なしに感じ取った。
一人だけ赤い褌の女の子がいれば目立つのは当然である。
のぞみはまだ胸も膨らんでおらず、細い手足をした子供ではあっても、それでもやはり男の子とは少し違う女の子特有の丸みが身体に現れ始めていたし、何より誰がどう見てもポニーテールの美少女なのだ。
褌姿の彼女の顔や布の食い込んだ股間やお尻に人々の視線は一斉に注がれていった。
「おい、あの赤いふんどしの子、女の子だぞ」
「しかも凄い可愛いな」
「っていうかあの子、東山のぞみじゃね?」
「ほんとだ、テレビのカメラもあるな」
周囲は赤褌姿の美少女がいるとともに、彼女が最近あまり見なくなったが、少し前まで結構な知名度の子役だった東山のぞみであることも認知していった。
「いやぁ、のぞみちゃんもふんどし似合ってて、かわいいねぇ……でも女の子がお尻丸出しで恥ずかしくない?」
番組共演者であるタレントがのぞみに笑いながら話かける。
このやりとりも既に番組の一部としてカメラはすでに回されていた。
「……っっ!!」
この時のぞみは恥ずかしさのあまり、その場に泣き崩れ「やっぱりこんなの嫌だ、無理!」と叫びたい気分で、実際その選択肢を選ぶギリギリであった。
「んー、ちょっとだけ恥ずかしいけど、一度つけて見たかったしー!」
しかしのぞみは、あと一歩の所をなんとか踏みとどまり、逆に精一杯の笑顔を浮かべてそう答える。
自分に期待をかける母のこと、マネージャーのこと、子供であっても仕事なのだという意識、そして自分自身のため……
いろいろな考えを一瞬で頭の中を駆け巡らせた上での10歳の少女の覚悟の選択だった。
そしていよいよ祭りが始まり、移動する太鼓や笛の音に合わせて、褌姿の子供たちが歩き始める。
街を練り歩く間も、のぞみに対する周囲の注目は凄かった。
本来の祭りの主役は褌姿の子供「たち」なのだろうが、今年のこの祭りに限っては完全に主役はただ一人女の子で褌姿になっているのぞみの独り舞台と言えた。
見物人も他の参加者も、視線は褌姿の美少女ののぞみに集まり、多くのカメラがのぞみを被写体に追いかけフラッシュが炊かれていく。
一緒に参加している褌姿の男の子たちですら、自分のことや祭りのことより、間近で自分達と同じ姿で丸出しのお尻を晒している女の子に意識が向かっていた。
「……っっ!」
(恥ずかし……すぎるっ!)
大勢の人間の前でお尻丸出しの褌一丁の姿で歩く羞恥に、のぞみの頭は混乱し、落ち着いてはまた恥ずかしさがこみ上げ混乱しを繰り返していく。
そんな状態で約2時間に渡り、のぞみは褌姿を晒しながら歩きつづけたのだった。
「うあー、恥ずかしかったよー!」
ようやく褌を外し、パンツと服を着れたのぞみだったが、彼女の真の羞恥の日々はこれから始まる事となる。
のぞみが褌姿を地上波で披露したのは、予想以上の反響を呼び、ネット上では所謂「祭り」となった。
落ち目扱いで番組内でも目立たない存在になりつつあったのぞみではあるが、過去にはそれなりに世間に認知された存在の美少女であることは間違いない。
それどころか、今も子役の中でも影は薄いがルックスはいいという扱いのポジションであっただけにあの美少女が褌一丁に!?というのは世間に衝撃を与えた。
Y○UTUBEに上げられた番組の抜粋部分はあっという間に100万再生を超え、テレビ局には再放送の要求が殺到した。
こうしてのぞみは一気に全盛期、いやそれ以上の注目を集める子役タレントに返り咲くことになったのだが、その内容が内容なので恥ずかしくて素直に喜ぶことなどできなった。
そしてのぞみ自身にも新たな仕事のオファーが来るようになる。
それはお昼の国民的バラエティ番組への出演依頼やCM撮影などのここ最近は縁のなかった大きな仕事で、期待以上の成果にのぞみの母親やマネージャーは大喜びであった。
しかし、それらの仕事は決まってのぞみに「例の褌姿で」という条件でオファーが来ていたのだった。
こうしてのぞみは「裸芸人」ならぬ「裸子役」として再ブレイクを果たすこととなる。