





子役少女の受難(4) 金太郎少女
2017-08-22
※シチュエーション 【露出、羞恥】
第4話
東山のぞみが、地上波で赤褌一丁の姿を晒すようになり、国民的ふんどし美少女として再ブレイクを果たすようになると、子役タレントを抱える他の事務所やテレビ局の関係者達はみんな「その手があったか!」と感じた。
のぞみが褌姿をテレビに晒したその日から彼女の、そしてそれに触発されるように他の子役タレントたちもテレビで裸を晒す機会は激増していったのだ。
今回はそのうちの一人のある少女のお話。
「ほ、本当にこの格好にならなくちゃいけないんですか……?」
そう言った少女、西川さつきは、そのたった一枚で身体を隠すにはあまりにたよりない、赤い布を見て、震える声で言った。
彼女は売り出し前の子役で、綺麗な黒髪と、やはり人形のような綺麗な顔立ちをした9歳の美少女だった。
しかしのぞみもそうであったように、いくら美少女でもそれだけでは売れないのが芸能界。
それになまじ整いすぎた顔というのは返って没個性になったり使いづらいものである。
さつき自身の性格もどちらかと言えば引っ込み思案の恥ずかしがり屋であった。
彼女の事務所はこのままでは彼女は売れない、と考え、なんとかよい売り込み方はないかと思案していた時に、例の東山のぞみの褌フィーバーが起こったのである。
「これだ!」と事務所側はさつきの売り出し方を決めた。
しかし、褌を締めさせるのでは、ただの真似で二番煎じとなってしまう。
事務所が考えたさつきにさせる格好は、また別のものだった……
「さつきちゃん。そのために髪まで切ったんでしょ?」
そう言ったのは彼女のマネージャーの30歳の影山という男。
その格好が似合うようにと、さつきは密かに自慢だった長くて綺麗な髪を、おかっぱに切りそろえられてしまった。
そのことはさつきに悲しみと同時に決意を促したのだった。
彼女の今回出演する番組は、七十は超えているが未だに「若旦那」の愛称で親しまれる国民的大物タレントが、関東の名物スポットなどを渡り歩く「のびのび散歩」というものだった。
その番組のゲストに、製作側は「散歩する祖父と孫娘」をイメージするような少女を探しており、事務所はそこにさつきをねじ込んだという形だった。
美少女ではあってもまだ無名なさつきを採用させられたその理由に、インパクトのあるその格好をさせるということが大きく影響したのは間違いないだろう。
こうした事情もあり、子供ながら自分がやらなければいろんな人に迷惑がかかることも理解しているさつきは覚悟を決めるしかなかった。
服を脱いで幼い裸身を晒したさつきは、用意されたそれを身に付ける。
それは、金太郎がつけているような赤い「腹掛け」であった。
「金」と書かれた前面は隠れるが、背面は紐で結んだだけの背中もお尻も丸出しだった。
「あぁぁ……」
覚悟は決めても、やはりいざその姿になるとさつきは恥ずかしさにその小さな身体を震わせた。
前は腹掛けがぴったりと身体に張り付いて隠れているだけに、余計背面の露出が気になる。
また、単にお尻丸出しが恥ずかしいだけでなく、髪型まで格好に合わせて変えさせられ、金太郎ルックにさせられてしまうのは、少女にとって大きな屈辱だった。
「似合ってるよ、さつきちゃん」
マネージャーのその言葉もさつきにとっては褒め言葉どころかその逆である。
「さつきちゃん、こっちにお尻向けて」
「はい……」
さつきは顔を赤くしながら影山にお尻を向けた。
裸のお尻を見られるのは恥ずかしかったが、マネージャーである彼一人相手で恥ずかしがっていてはどうしようもない。
これからさつきは大勢の、日本中の人にお尻を見られるのだから。
……そう、あの東山のぞみのように。
さつきの背面はスクール水着の跡が残り、元々色白ということもあり、白い背中やお尻が目立っていた。
「さつきちゃん日焼けの跡残ってるね、これはこれで可愛いけど全部焼いて目立たないようにした方がいいかな」
そう言って影山はさつきのお尻を撫でる。
「とりあえずそのカッコに慣れるために、ちょっとその辺歩いてみようか」
「は、はい……」
さつきは影山に手を引かれ部屋から連れ出されると、まず事務所を歩かされた。
「あら、さつきちゃん可愛いカッコね」
「わ、本当にそれやるんだ……大変だね……」
事務所の他タレントやスタッフなどに声をかけられお尻を見られ、さつきは恥ずかしさに震える。
「ほら、さつきちゃん顔上げて、恥ずかしがってちゃダメだよ」
「はい……」
しばらく事務所内を歩かされた後、のぞみはお尻の日焼け跡を消すため……そして羞恥心も消すトレーニングも兼ねて外にまで出ることになった。
流石にそれは嫌がるさつきだったが、テレビに映るという事は日本中の人に見られるということだと影山に説得され事務所の外にお尻丸出しのその格好で連れ出されてしまう。
「うぅ……」
むき出しの背面を日に照らされ、風に撫でられる感触に、改めてさつきは自分が今お尻丸出しで歩いているという実感が沸き、その日焼け跡の残るお尻を羞恥と緊張に震わせた。
「何あれ、可愛いー♥」
すれ違う女子高生グループにそう言われたり。
「ギャハハなんだあいつ!ケツ丸出しだし!」
同い年ぐらいの小学生の男の子たちに指を指されたりして、さつきは恥ずかしさに泣きそうになった。
「さつきちゃん恥ずかしい?でもテレビに出たらこれとは比べ物にならないぐらいみんながさつきちゃんのお尻を見るんだから慣れないと」
「うう……はい……」
その日は事務所の周りを10分ほど歩いて帰ってきたが、テレビに出る撮影本番の日までさつきは、日焼け跡と羞恥心を消すために、徐々に遠く、長い時間、お尻丸出しの腹掛け姿で出歩くことになった。
大人しく恥ずかしがりやのさつきだったが、それだけに大人にNOと言うことも難しい彼女は言われるまま、文字通り半裸で外へと連れ出されていく日々が始まる。
次の日さつきは、人通りも交通量も多い大通りをその格好で歩かされた。
街中の大通りをお尻丸出しの金太郎ルックの少女が歩くシュールな姿は注目を集めたのは言うまでもない。
「はぁ……はぁ……はっはっはっはっ……!」
さつきはあまりの緊張と羞恥に足が震え過呼吸気味になっていたが、影山は彼女の手を引いてなんとか歩かせる。
そして、これは本番前に特訓をしておいて正解だったと思うのだった。
その次の日さつきは、その格好のまま影山にファーストフード店に連れて行かれる。
お尻丸出しのまま他の客と一緒に並んで注文をし、カウンター席に座ってハンバーガーとポテトを食べた。
長時間同じ場所にとどまり、恥ずかしい姿を晒し続けて注目を浴びるのは、歩き続ける以上の恥ずかしさで、さつきはとても食欲が出ない。
しかし、食べ終わるまでここから去れないため、頑張って飲み込んだ。
また次の日さつきは、その格好で電車に乗せられた。
駅では大勢の人間がおり、その異様な姿に数え切れないほど視線や言葉を浴びせられる。
そして電車に乗れば立っている間、車両中の注目を浴び続けた。
恥ずかしさにガクガク脚が震え、気が遠くなりそうになるさつきだったけれど、同時にだんだん感覚が麻痺して、自分がお尻丸出しであることを忘れてしまうこともあった。
そしてふと思い出すたびにやはりいっそ気を失いたいくらいの恥ずかしさを覚えるのだった。
さらに次の日もさつきは電車で遠出させられ、大き目の公園に連れてこられる。
「さつきちゃん、日焼け跡を今日完全に消しちゃおうか」
そう影山に言われ、さつきは公園の芝生に寝転んで、剥き出しの背面を太陽に晒してまだ白さの目立つ背中やお尻を焼くように言われる。
しかし当然周囲には家族連れなど、他の人間も大勢いた。
その格好でさつきは一時間以上も完全に裸の後ろ半分を晒し続けなければならない。
しばらくそうしていると、小さな子供が面白がってさつきの剥き出しのお尻をぺちぺちと叩いてくることもあった。
さつきは強い恥ずかしさを感じながらも耐えて、うつ伏せでい続けたが……
「ワンワン!」
「きゃあっ!」
突然、誰かが離していた飼い犬がやってきてお尻をぺろぺろ舐めてきた時は思わず驚いて立ち上がってしまう。
腹掛けの背中と首の後ろの紐も解いて、下にひいていただけだったさつきは、立ち上がると前すら隠していない完全なすっぽんぽんだった。
「きゃあっ……いやーーー!」
犬を怖がったさつきは、そのまま犬に追いかけられ、飼い主が来るまで全裸で公園を走り回る姿を晒すことになってしまう。
そしてさらに次の日、霞はまた電車で、今度は秋葉原に連れて行かれた。
そこで今まで以上の人ごみの中を歩かされるが、コスプレの一種とすればある意味今までに比べれば、さつきの姿はその場所に浮いていなかった。
しかし、そこではさつきの姿は大勢の人間にカメラで撮影されてしまう。
さつきは当然恥ずかしがるが、影山はむしろ推奨するように撮影を許可した。
影山はマネージャーとして、今日はさつきの羞恥心克服の特訓だけでなくPRも兼ねてここに来ていたのだった。
そしてまた次の日、この日は影山はついていかず、さつきは一人でその姿でおつかいをするように言われる。
メモを渡され、首からガマ口のお財布をかけて、さつきは裸のお尻を送り出された。
「あぁぁ……」
今まで影山が横にいてくれたことで恥ずかしくても大分落ち着くことができたさつきだったが、一人でお尻丸出しの格好で町を歩くのはとても不安になった。
しかし、これまでの特訓の成果か、さつきは一人でスーパーに入り、冷房が裸の背面を撫でる感覚に震えながらも指示された物を買って帰ってくるのだった。
こうして番組本番当日を迎え、さつきは腹掛け一枚の姿でテレビの前に現れ、その丸出しのお尻を晒しながら、街中を歩く番組の収録が始まった。
テレビカメラは当然意識したし、自分のお尻をこれまで以上に、日本中の人に見られると思うとさつきはとても恥ずかしかったが、少なくとも番組の進行に影響は与えず乗り切った。
美少女がお尻丸出しの腹掛け一枚で町を歩く様子はやはり異様と言えば異様ではあるが、当時の番組のコンセプトどおり、年配の国民的タレントと幼い孫娘という構図は微笑ましいものであり
番組本来の視聴者層も自分の孫などと重ね合わせて好評であった。
同時に、さつきの出演した回は普段の倍の視聴率を記録し、普段の視聴者層以外も視ていた事は明白だった。
そしてその視聴者達が、単に微笑ましいだけの番組として視ていなかったことも……
ともあれ、番組的には大成功の結果で終わり、大物タレントにも気に入られたこともあり、当初ゲストであったはずのさつきはレギュラーとして毎週その番組に出演することが決まる。
……もちろん金太郎の腹掛け姿である。
こうして西川さつきは「金太郎少女」というキャッチコピーで子役界の新星として華々しく(?)デビューしたのだった。
第4話
東山のぞみが、地上波で赤褌一丁の姿を晒すようになり、国民的ふんどし美少女として再ブレイクを果たすようになると、子役タレントを抱える他の事務所やテレビ局の関係者達はみんな「その手があったか!」と感じた。
のぞみが褌姿をテレビに晒したその日から彼女の、そしてそれに触発されるように他の子役タレントたちもテレビで裸を晒す機会は激増していったのだ。
今回はそのうちの一人のある少女のお話。
「ほ、本当にこの格好にならなくちゃいけないんですか……?」
そう言った少女、西川さつきは、そのたった一枚で身体を隠すにはあまりにたよりない、赤い布を見て、震える声で言った。
彼女は売り出し前の子役で、綺麗な黒髪と、やはり人形のような綺麗な顔立ちをした9歳の美少女だった。
しかしのぞみもそうであったように、いくら美少女でもそれだけでは売れないのが芸能界。
それになまじ整いすぎた顔というのは返って没個性になったり使いづらいものである。
さつき自身の性格もどちらかと言えば引っ込み思案の恥ずかしがり屋であった。
彼女の事務所はこのままでは彼女は売れない、と考え、なんとかよい売り込み方はないかと思案していた時に、例の東山のぞみの褌フィーバーが起こったのである。
「これだ!」と事務所側はさつきの売り出し方を決めた。
しかし、褌を締めさせるのでは、ただの真似で二番煎じとなってしまう。
事務所が考えたさつきにさせる格好は、また別のものだった……
「さつきちゃん。そのために髪まで切ったんでしょ?」
そう言ったのは彼女のマネージャーの30歳の影山という男。
その格好が似合うようにと、さつきは密かに自慢だった長くて綺麗な髪を、おかっぱに切りそろえられてしまった。
そのことはさつきに悲しみと同時に決意を促したのだった。
彼女の今回出演する番組は、七十は超えているが未だに「若旦那」の愛称で親しまれる国民的大物タレントが、関東の名物スポットなどを渡り歩く「のびのび散歩」というものだった。
その番組のゲストに、製作側は「散歩する祖父と孫娘」をイメージするような少女を探しており、事務所はそこにさつきをねじ込んだという形だった。
美少女ではあってもまだ無名なさつきを採用させられたその理由に、インパクトのあるその格好をさせるということが大きく影響したのは間違いないだろう。
こうした事情もあり、子供ながら自分がやらなければいろんな人に迷惑がかかることも理解しているさつきは覚悟を決めるしかなかった。
服を脱いで幼い裸身を晒したさつきは、用意されたそれを身に付ける。
それは、金太郎がつけているような赤い「腹掛け」であった。
「金」と書かれた前面は隠れるが、背面は紐で結んだだけの背中もお尻も丸出しだった。
「あぁぁ……」
覚悟は決めても、やはりいざその姿になるとさつきは恥ずかしさにその小さな身体を震わせた。
前は腹掛けがぴったりと身体に張り付いて隠れているだけに、余計背面の露出が気になる。
また、単にお尻丸出しが恥ずかしいだけでなく、髪型まで格好に合わせて変えさせられ、金太郎ルックにさせられてしまうのは、少女にとって大きな屈辱だった。
「似合ってるよ、さつきちゃん」
マネージャーのその言葉もさつきにとっては褒め言葉どころかその逆である。
「さつきちゃん、こっちにお尻向けて」
「はい……」
さつきは顔を赤くしながら影山にお尻を向けた。
裸のお尻を見られるのは恥ずかしかったが、マネージャーである彼一人相手で恥ずかしがっていてはどうしようもない。
これからさつきは大勢の、日本中の人にお尻を見られるのだから。
……そう、あの東山のぞみのように。
さつきの背面はスクール水着の跡が残り、元々色白ということもあり、白い背中やお尻が目立っていた。
「さつきちゃん日焼けの跡残ってるね、これはこれで可愛いけど全部焼いて目立たないようにした方がいいかな」
そう言って影山はさつきのお尻を撫でる。
「とりあえずそのカッコに慣れるために、ちょっとその辺歩いてみようか」
「は、はい……」
さつきは影山に手を引かれ部屋から連れ出されると、まず事務所を歩かされた。
「あら、さつきちゃん可愛いカッコね」
「わ、本当にそれやるんだ……大変だね……」
事務所の他タレントやスタッフなどに声をかけられお尻を見られ、さつきは恥ずかしさに震える。
「ほら、さつきちゃん顔上げて、恥ずかしがってちゃダメだよ」
「はい……」
しばらく事務所内を歩かされた後、のぞみはお尻の日焼け跡を消すため……そして羞恥心も消すトレーニングも兼ねて外にまで出ることになった。
流石にそれは嫌がるさつきだったが、テレビに映るという事は日本中の人に見られるということだと影山に説得され事務所の外にお尻丸出しのその格好で連れ出されてしまう。
「うぅ……」
むき出しの背面を日に照らされ、風に撫でられる感触に、改めてさつきは自分が今お尻丸出しで歩いているという実感が沸き、その日焼け跡の残るお尻を羞恥と緊張に震わせた。
「何あれ、可愛いー♥」
すれ違う女子高生グループにそう言われたり。
「ギャハハなんだあいつ!ケツ丸出しだし!」
同い年ぐらいの小学生の男の子たちに指を指されたりして、さつきは恥ずかしさに泣きそうになった。
「さつきちゃん恥ずかしい?でもテレビに出たらこれとは比べ物にならないぐらいみんながさつきちゃんのお尻を見るんだから慣れないと」
「うう……はい……」
その日は事務所の周りを10分ほど歩いて帰ってきたが、テレビに出る撮影本番の日までさつきは、日焼け跡と羞恥心を消すために、徐々に遠く、長い時間、お尻丸出しの腹掛け姿で出歩くことになった。
大人しく恥ずかしがりやのさつきだったが、それだけに大人にNOと言うことも難しい彼女は言われるまま、文字通り半裸で外へと連れ出されていく日々が始まる。
次の日さつきは、人通りも交通量も多い大通りをその格好で歩かされた。
街中の大通りをお尻丸出しの金太郎ルックの少女が歩くシュールな姿は注目を集めたのは言うまでもない。
「はぁ……はぁ……はっはっはっはっ……!」
さつきはあまりの緊張と羞恥に足が震え過呼吸気味になっていたが、影山は彼女の手を引いてなんとか歩かせる。
そして、これは本番前に特訓をしておいて正解だったと思うのだった。
その次の日さつきは、その格好のまま影山にファーストフード店に連れて行かれる。
お尻丸出しのまま他の客と一緒に並んで注文をし、カウンター席に座ってハンバーガーとポテトを食べた。
長時間同じ場所にとどまり、恥ずかしい姿を晒し続けて注目を浴びるのは、歩き続ける以上の恥ずかしさで、さつきはとても食欲が出ない。
しかし、食べ終わるまでここから去れないため、頑張って飲み込んだ。
また次の日さつきは、その格好で電車に乗せられた。
駅では大勢の人間がおり、その異様な姿に数え切れないほど視線や言葉を浴びせられる。
そして電車に乗れば立っている間、車両中の注目を浴び続けた。
恥ずかしさにガクガク脚が震え、気が遠くなりそうになるさつきだったけれど、同時にだんだん感覚が麻痺して、自分がお尻丸出しであることを忘れてしまうこともあった。
そしてふと思い出すたびにやはりいっそ気を失いたいくらいの恥ずかしさを覚えるのだった。
さらに次の日もさつきは電車で遠出させられ、大き目の公園に連れてこられる。
「さつきちゃん、日焼け跡を今日完全に消しちゃおうか」
そう影山に言われ、さつきは公園の芝生に寝転んで、剥き出しの背面を太陽に晒してまだ白さの目立つ背中やお尻を焼くように言われる。
しかし当然周囲には家族連れなど、他の人間も大勢いた。
その格好でさつきは一時間以上も完全に裸の後ろ半分を晒し続けなければならない。
しばらくそうしていると、小さな子供が面白がってさつきの剥き出しのお尻をぺちぺちと叩いてくることもあった。
さつきは強い恥ずかしさを感じながらも耐えて、うつ伏せでい続けたが……
「ワンワン!」
「きゃあっ!」
突然、誰かが離していた飼い犬がやってきてお尻をぺろぺろ舐めてきた時は思わず驚いて立ち上がってしまう。
腹掛けの背中と首の後ろの紐も解いて、下にひいていただけだったさつきは、立ち上がると前すら隠していない完全なすっぽんぽんだった。
「きゃあっ……いやーーー!」
犬を怖がったさつきは、そのまま犬に追いかけられ、飼い主が来るまで全裸で公園を走り回る姿を晒すことになってしまう。
そしてさらに次の日、霞はまた電車で、今度は秋葉原に連れて行かれた。
そこで今まで以上の人ごみの中を歩かされるが、コスプレの一種とすればある意味今までに比べれば、さつきの姿はその場所に浮いていなかった。
しかし、そこではさつきの姿は大勢の人間にカメラで撮影されてしまう。
さつきは当然恥ずかしがるが、影山はむしろ推奨するように撮影を許可した。
影山はマネージャーとして、今日はさつきの羞恥心克服の特訓だけでなくPRも兼ねてここに来ていたのだった。
そしてまた次の日、この日は影山はついていかず、さつきは一人でその姿でおつかいをするように言われる。
メモを渡され、首からガマ口のお財布をかけて、さつきは裸のお尻を送り出された。
「あぁぁ……」
今まで影山が横にいてくれたことで恥ずかしくても大分落ち着くことができたさつきだったが、一人でお尻丸出しの格好で町を歩くのはとても不安になった。
しかし、これまでの特訓の成果か、さつきは一人でスーパーに入り、冷房が裸の背面を撫でる感覚に震えながらも指示された物を買って帰ってくるのだった。
こうして番組本番当日を迎え、さつきは腹掛け一枚の姿でテレビの前に現れ、その丸出しのお尻を晒しながら、街中を歩く番組の収録が始まった。
テレビカメラは当然意識したし、自分のお尻をこれまで以上に、日本中の人に見られると思うとさつきはとても恥ずかしかったが、少なくとも番組の進行に影響は与えず乗り切った。
美少女がお尻丸出しの腹掛け一枚で町を歩く様子はやはり異様と言えば異様ではあるが、当時の番組のコンセプトどおり、年配の国民的タレントと幼い孫娘という構図は微笑ましいものであり
番組本来の視聴者層も自分の孫などと重ね合わせて好評であった。
同時に、さつきの出演した回は普段の倍の視聴率を記録し、普段の視聴者層以外も視ていた事は明白だった。
そしてその視聴者達が、単に微笑ましいだけの番組として視ていなかったことも……
ともあれ、番組的には大成功の結果で終わり、大物タレントにも気に入られたこともあり、当初ゲストであったはずのさつきはレギュラーとして毎週その番組に出演することが決まる。
……もちろん金太郎の腹掛け姿である。
こうして西川さつきは「金太郎少女」というキャッチコピーで子役界の新星として華々しく(?)デビューしたのだった。