





有希の風俗レポート(8) 緊縛展【午前】
2017-07-02
※シチュエーション【緊縛、羞恥】
求人8 緊縛展【午前】
「んっ……」
全裸で立っている私の身体に麻縄が巻きつけられ、縛り上げられていく。
私を縛る中年の男性は所謂「縄師」と呼ばれるその道のプロだ。
私は今この手の緊縛で一番オーソドックと言える、「菱縄縛り」をされている。
ぎゅっぎゅっと縛りが完成に近づくにつれて私の身体に縄が食い込んでいく、痛くはないけれど少しずつ身体が締め付けられていくような気がする。
「……」
今私の裸身に絡み付いているのは縄だけではない。
大勢のギャラリーの視線が縄を打たれる全身に纏わり付くのを私は感じていた。
今私がいるのは、私がいろいろバイトしている風俗街の一番大きな複合施設ビルの最上階で行われている「緊縛展」という催しだ。
読んで字のごとく、女性のさまざまな緊縛図を、実際に裸のモデルをリアルタイムで展示するという催しで、私はそのモデルの一人として参加している。
結構力の入れられたイベントのようで、宣伝も割りと大々的に行われていたらしく、それなりに広いスペースで開始間もないというのに客入りも上々だった。
よって私の縛られている姿はかなり大勢の人間の目に触れることになっている。
やがて縛りが完成した。
私の肌の上に、美しい縄の模様が出来上がっている。
控えめな私の胸は縄で絞り上げられるようにして若干ボリュームアップさせられた。
手は後ろで組んで縛られる形。
下半身には股縄が通され、股間とお尻の割れ目に食い込まされている。
この状態で私はしばし「展示品」となる。
客達は決して私達モデルに手は触れないように厳重に注意されているのであくまで見られるだけだ。
しかし縄が食い込む感触と、その状態で無数の視線に触れることで全身を得も知れぬ感覚がモゾモゾと包まれるような気分になるのだ。
その状態で30分ほど経過して、私は縄を解かれる。
これでもう終わりというわけではない。
展覧会の時間中、ずっと同じポーズで縛られていては身体が持たない。
特に無理なポーズや吊るしなどが加わる縛り方はモデルへの身体の負担が大きいので一定時間ごとに解いては、次のモデルにスライドするようになっている。
つまり、私達モデルは一通りの縛りを味わうことになるわけだ。
上手い人に縛って貰ったからか特に手に痺れなどはなかった、しかし二の腕などに縄の跡が残り……それにちょっと興奮した。
次の私の緊縛ポーズは「片足吊り縛り」
上半身は先ほど同様後ろ手に縛られ、天井の梁から吊られるようにされ、胸は上下に通した縄で絞られるように縛られた。
そしていよいよこの縛りのキモとなる片足にかけられた縄が引かれていき、私の片足が強制的に持ち上げられていく。
「あぁぁ……」
必然的に私の裸の股間はむき出しになり、そこに視線が集中するのを感じた。
そしてその姿勢でまたしばし私は展示される。
片足で立っていると言っても縄に体重を預けられるのでむしろ普通に立っているさっきより楽だった。
ただやはり、不特定多数に、性器を晒し続けるポーズは恥ずかしい。
客の中には意外と女性も多くいて、なんだか男性よりも服を着た同じ女性に見られるほうがなんだか恥ずかしい気もした。
「ん……」
私は、試しにこの状態でもがいてみた。
吊り上げられている脚を下ろそうと力を入れても当然適わない。
上半身の自由も利かないし、手も動かせない。
私はこの恥ずかしい格好で身動きできず、縄に身体を預けるしかないのだ。
この今の自分をただ受け入れることしか出来ない状態になんだかゾクゾクするものを感じた。
そしてまた時間が来て、私はこの縛りから解放される。
ずっと晒しっぱなしだった性器をとりあえず隠せると思ったのも束の間だった。
次の縛りは、「胡坐縛り」。
読んで字のごとく胡坐をかいたような姿勢で縛られるのだけれど、正確には組んだ脚が身体の方に多少持ち上げられる。
脚を交差し、身体を折りたたまれるようにぎゅっぎゅっとほぼ身動きが取れない状態で縛りあげられると、ごろんっと私は仰向けに転がされた。
「……っ!!」
私は今度は性器どころか肛門まで晒したさらに恥ずかしい格好で展示されることになった。
行き交う客に見下されるような形で、下半身に注目が集まる。
さらにこの格好は身体が丸められるような形で縛られているためしばらくすると苦しくなってきた。
その苦しさから、私は恥ずかしいと思いつつ、お尻の穴をひくひくさせてしまう。
私を見ている男と目があった。
……お前開始からずっと私の傍にいるだろ、他のモデルも見に行け。
それからようやく胡坐縛りから開放された私が次にされる縛りは「逆海老縛り」。しかも吊るしが入る形だ。
私はうつ伏せにされ、両足の踵をお尻につけるようにした形で、少し身体を反らせるような形で縛り上げられた。
そしていよいよ、吊り上げられる。
お尻の方からどんどん身体が持ち上がっていき、体重がどんどん縄にかかっていく。
……そしてとうとう床に最後まで残っていた胸の部分が床から離れ、私の身体は完全に宙に浮く。
「……っ!!」
元々私の体重が軽いことと、縄がちゃんと体重を分散するように縛って貰っているからだろう、そんなに苦しくない。
ただ、縄の結び目や縄同士が交差する部分はやはり体重がかかりやすくなっているためか少し痛い。
私は身をよじり、縄をギシギシ軋ませ、少し身体を揺すってこの緊縛感、浮遊感、そして不自由さを少し楽しんだ。
しかし、最初は思ったより苦しくないと思ったけれど、やはり吊られるというのは身体に負担がかかるのだろう、先ほどの結び目の場所などがかなり痛くなってくる。
マズイ、これ……あと10分も耐えられない……かも。
「う……ううう……」
正面から、私の顔が苦痛に歪むのを楽しそうに見ている男達の顔が見えた。
くそ、この変態たちめ。
私はそいつらを楽しませるのがなんだか悔しくてポーカーフェイスを保とうと思ったが、やはり辛い。
もう駄目……。
そう思った所で緊縛が解かれた。今までより大分早い気がする。
どうやら縛りによってモデルの負担度も違うので、解かれる時間も計算されているようだ。
そして私は少しだけ休みを貰い、ガウンのようなものを羽織らされて、水分補給やトイレ休憩に行った。
……なんだかAV撮影の幕間みたい。
縄師の人も休憩している。
彼らは汗だくになって私達を縛っていた。
モデルも大変だが彼らも中々ハードなんだろう。
私は言葉は交わさなかったけれど、なんとなく一緒に仕事をしている人の連帯感を感じた。
戻って来た私の次の縛られ方は「一本縛り」
両手は背中側に二本揃えて伸ばした状態で何重にも縄をかけられ縛り上げられ、脚も気をつけでぴったりと揃えた状態でやはり何重にも縛られていく。
私の身体は一直線で縄でがんじがらめにされ、その状態で床にうつ伏せにされた。
「ん……んん……」
これは今までの縛り以上に、一切の身動きが出来なかった。
別に脚を拡げられたり恥部が露出しているわけでもない、ポーズで言えば恥ずかしくはないのに、なんだか今までで一番被虐的な気分になる。
ギチギチに縛られた自分が、なんだか人間ではなく「物」にされたみたいで、一切身動きできないその姿を大勢に見られるのがとても惨めな気分だった。
次の縛りは「開脚逆さ吊り」
上半身を緊縛されてから、仰向けに寝かされ、脚も縛られていく。
そしてその両足がそれぞれ斜め上に引っ張られて、徐々に下半身が持ち上がっていった。
「……ぁ……あ」
身体が逆さまで大きく脚を開くのはかなり恥ずかしい格好だけれど、私はそれより、逆さまに吊り上げられるのに不安を怯え身体を震わす。
「ん……ん!」
身体を支えているのが肩と首と頭だけになり、そこから肩が浮いて、首が浮いて……やがて頭も浮いて、私は完全に逆さまで宙吊りになる。
逆さ吊りの私の身体に、ギャラリーたちの視線が突き刺さる。
正直逆さ吊りされているだけで精一杯なのに、大勢に見られるのは辛い。
逆さ開脚で丸出しになっている私の股間と、どんどん真っ赤になっているだろう顔に視線が集まり、私はますます頭に血が集まってしまう気がした。
苦しい、気持ち悪い、縄が食い込む足首が痛い。
私が大分辛いと感じ出してきたあたりで、縄が緩められゆっくりと身体が下ろされ、頭、首、肩……と順番に床に戻っていく。
私はこの緊縛を解かれたところでお昼休憩に入ることになった、午後のためにあまり食べすぎないように言われたが、さっきまで逆さ吊りだったので食欲がない。
……でも、お昼を食べた後に逆さ吊りよりはマシだったかもしれない。
一度服を着るために更衣室に行って改めて自分の身体を見ると、これまでの縛りで全身にいくつもの縄の跡が残っていた。
自分の身体ながら痛々しいとも、どこか美しいと感じた。
求人8 緊縛展【午前】
「んっ……」
全裸で立っている私の身体に麻縄が巻きつけられ、縛り上げられていく。
私を縛る中年の男性は所謂「縄師」と呼ばれるその道のプロだ。
私は今この手の緊縛で一番オーソドックと言える、「菱縄縛り」をされている。
ぎゅっぎゅっと縛りが完成に近づくにつれて私の身体に縄が食い込んでいく、痛くはないけれど少しずつ身体が締め付けられていくような気がする。
「……」
今私の裸身に絡み付いているのは縄だけではない。
大勢のギャラリーの視線が縄を打たれる全身に纏わり付くのを私は感じていた。
今私がいるのは、私がいろいろバイトしている風俗街の一番大きな複合施設ビルの最上階で行われている「緊縛展」という催しだ。
読んで字のごとく、女性のさまざまな緊縛図を、実際に裸のモデルをリアルタイムで展示するという催しで、私はそのモデルの一人として参加している。
結構力の入れられたイベントのようで、宣伝も割りと大々的に行われていたらしく、それなりに広いスペースで開始間もないというのに客入りも上々だった。
よって私の縛られている姿はかなり大勢の人間の目に触れることになっている。
やがて縛りが完成した。
私の肌の上に、美しい縄の模様が出来上がっている。
控えめな私の胸は縄で絞り上げられるようにして若干ボリュームアップさせられた。
手は後ろで組んで縛られる形。
下半身には股縄が通され、股間とお尻の割れ目に食い込まされている。
この状態で私はしばし「展示品」となる。
客達は決して私達モデルに手は触れないように厳重に注意されているのであくまで見られるだけだ。
しかし縄が食い込む感触と、その状態で無数の視線に触れることで全身を得も知れぬ感覚がモゾモゾと包まれるような気分になるのだ。
その状態で30分ほど経過して、私は縄を解かれる。
これでもう終わりというわけではない。
展覧会の時間中、ずっと同じポーズで縛られていては身体が持たない。
特に無理なポーズや吊るしなどが加わる縛り方はモデルへの身体の負担が大きいので一定時間ごとに解いては、次のモデルにスライドするようになっている。
つまり、私達モデルは一通りの縛りを味わうことになるわけだ。
上手い人に縛って貰ったからか特に手に痺れなどはなかった、しかし二の腕などに縄の跡が残り……それにちょっと興奮した。
次の私の緊縛ポーズは「片足吊り縛り」
上半身は先ほど同様後ろ手に縛られ、天井の梁から吊られるようにされ、胸は上下に通した縄で絞られるように縛られた。
そしていよいよこの縛りのキモとなる片足にかけられた縄が引かれていき、私の片足が強制的に持ち上げられていく。
「あぁぁ……」
必然的に私の裸の股間はむき出しになり、そこに視線が集中するのを感じた。
そしてその姿勢でまたしばし私は展示される。
片足で立っていると言っても縄に体重を預けられるのでむしろ普通に立っているさっきより楽だった。
ただやはり、不特定多数に、性器を晒し続けるポーズは恥ずかしい。
客の中には意外と女性も多くいて、なんだか男性よりも服を着た同じ女性に見られるほうがなんだか恥ずかしい気もした。
「ん……」
私は、試しにこの状態でもがいてみた。
吊り上げられている脚を下ろそうと力を入れても当然適わない。
上半身の自由も利かないし、手も動かせない。
私はこの恥ずかしい格好で身動きできず、縄に身体を預けるしかないのだ。
この今の自分をただ受け入れることしか出来ない状態になんだかゾクゾクするものを感じた。
そしてまた時間が来て、私はこの縛りから解放される。
ずっと晒しっぱなしだった性器をとりあえず隠せると思ったのも束の間だった。
次の縛りは、「胡坐縛り」。
読んで字のごとく胡坐をかいたような姿勢で縛られるのだけれど、正確には組んだ脚が身体の方に多少持ち上げられる。
脚を交差し、身体を折りたたまれるようにぎゅっぎゅっとほぼ身動きが取れない状態で縛りあげられると、ごろんっと私は仰向けに転がされた。
「……っ!!」
私は今度は性器どころか肛門まで晒したさらに恥ずかしい格好で展示されることになった。
行き交う客に見下されるような形で、下半身に注目が集まる。
さらにこの格好は身体が丸められるような形で縛られているためしばらくすると苦しくなってきた。
その苦しさから、私は恥ずかしいと思いつつ、お尻の穴をひくひくさせてしまう。
私を見ている男と目があった。
……お前開始からずっと私の傍にいるだろ、他のモデルも見に行け。
それからようやく胡坐縛りから開放された私が次にされる縛りは「逆海老縛り」。しかも吊るしが入る形だ。
私はうつ伏せにされ、両足の踵をお尻につけるようにした形で、少し身体を反らせるような形で縛り上げられた。
そしていよいよ、吊り上げられる。
お尻の方からどんどん身体が持ち上がっていき、体重がどんどん縄にかかっていく。
……そしてとうとう床に最後まで残っていた胸の部分が床から離れ、私の身体は完全に宙に浮く。
「……っ!!」
元々私の体重が軽いことと、縄がちゃんと体重を分散するように縛って貰っているからだろう、そんなに苦しくない。
ただ、縄の結び目や縄同士が交差する部分はやはり体重がかかりやすくなっているためか少し痛い。
私は身をよじり、縄をギシギシ軋ませ、少し身体を揺すってこの緊縛感、浮遊感、そして不自由さを少し楽しんだ。
しかし、最初は思ったより苦しくないと思ったけれど、やはり吊られるというのは身体に負担がかかるのだろう、先ほどの結び目の場所などがかなり痛くなってくる。
マズイ、これ……あと10分も耐えられない……かも。
「う……ううう……」
正面から、私の顔が苦痛に歪むのを楽しそうに見ている男達の顔が見えた。
くそ、この変態たちめ。
私はそいつらを楽しませるのがなんだか悔しくてポーカーフェイスを保とうと思ったが、やはり辛い。
もう駄目……。
そう思った所で緊縛が解かれた。今までより大分早い気がする。
どうやら縛りによってモデルの負担度も違うので、解かれる時間も計算されているようだ。
そして私は少しだけ休みを貰い、ガウンのようなものを羽織らされて、水分補給やトイレ休憩に行った。
……なんだかAV撮影の幕間みたい。
縄師の人も休憩している。
彼らは汗だくになって私達を縛っていた。
モデルも大変だが彼らも中々ハードなんだろう。
私は言葉は交わさなかったけれど、なんとなく一緒に仕事をしている人の連帯感を感じた。
戻って来た私の次の縛られ方は「一本縛り」
両手は背中側に二本揃えて伸ばした状態で何重にも縄をかけられ縛り上げられ、脚も気をつけでぴったりと揃えた状態でやはり何重にも縛られていく。
私の身体は一直線で縄でがんじがらめにされ、その状態で床にうつ伏せにされた。
「ん……んん……」
これは今までの縛り以上に、一切の身動きが出来なかった。
別に脚を拡げられたり恥部が露出しているわけでもない、ポーズで言えば恥ずかしくはないのに、なんだか今までで一番被虐的な気分になる。
ギチギチに縛られた自分が、なんだか人間ではなく「物」にされたみたいで、一切身動きできないその姿を大勢に見られるのがとても惨めな気分だった。
次の縛りは「開脚逆さ吊り」
上半身を緊縛されてから、仰向けに寝かされ、脚も縛られていく。
そしてその両足がそれぞれ斜め上に引っ張られて、徐々に下半身が持ち上がっていった。
「……ぁ……あ」
身体が逆さまで大きく脚を開くのはかなり恥ずかしい格好だけれど、私はそれより、逆さまに吊り上げられるのに不安を怯え身体を震わす。
「ん……ん!」
身体を支えているのが肩と首と頭だけになり、そこから肩が浮いて、首が浮いて……やがて頭も浮いて、私は完全に逆さまで宙吊りになる。
逆さ吊りの私の身体に、ギャラリーたちの視線が突き刺さる。
正直逆さ吊りされているだけで精一杯なのに、大勢に見られるのは辛い。
逆さ開脚で丸出しになっている私の股間と、どんどん真っ赤になっているだろう顔に視線が集まり、私はますます頭に血が集まってしまう気がした。
苦しい、気持ち悪い、縄が食い込む足首が痛い。
私が大分辛いと感じ出してきたあたりで、縄が緩められゆっくりと身体が下ろされ、頭、首、肩……と順番に床に戻っていく。
私はこの緊縛を解かれたところでお昼休憩に入ることになった、午後のためにあまり食べすぎないように言われたが、さっきまで逆さ吊りだったので食欲がない。
……でも、お昼を食べた後に逆さ吊りよりはマシだったかもしれない。
一度服を着るために更衣室に行って改めて自分の身体を見ると、これまでの縛りで全身にいくつもの縄の跡が残っていた。
自分の身体ながら痛々しいとも、どこか美しいと感じた。