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有希の風俗レポート(9) 緊縛展【午後】

※シチュエーション【緊縛、羞恥】

求人9 緊縛展【午後】

裸の女性をモデルにさまざまな緊縛を施して展示する「緊縛展」
それにモデルとして参加した私は恥ずかしい思いや苦しい思いをしつつも、午前を終え、休憩を終えて午後に入る。

午後の最初の緊縛はM字開脚で縛られ、吊られるという形だった。
「んん……」
午前に比べて益々人が増えているようで、私の周囲には人だかりが出来ている。
「……」
正面からは股間に、後ろからはお尻に視線が刺さる。
これだけ大勢の人間に見られて羞恥を覚えずにはいられない。
でも縛られ吊るされた私は逃げることもどこも隠すことも適わず、性器も肛門も全て晒した姿を展示物として鑑賞され続けるしかない。
……そんな状況に興奮して、股間が疼いてしまい、それを見ている人たちに気付かれないか不安とまた新たな興奮を覚えてしまうのだった。

「ぁ……んん」
羞恥と興奮、そして縄に揺られる浮遊感で私は所謂「縄酔い」状態になる。
この縄酔いというのは要は「自分」に酔っているんだと私は思う。
裸でこんな恥ずかしい格好で縛られ大勢に見られているそんな自分に酔っている。
恥ずかしい自分。耐える自分。……そしてみんなが注目を集める魅力的な自分に。

時間が来て開脚吊りから開放された私は手が自由になると胸と股間を隠す。
性器の中やお尻の穴まで何十分も丸出しにしていたくせに今更とみんな思うだろうし私もそう思う。
でも私はあくまで縛られていてそれが適わなかったから恥部を晒していたのだ。
隠せるなら隠す。隠さずにはいられないということを周囲に訴えるように私はそうした。
そんな私の手は次の緊縛のために再び縛られ、またどこも隠すことが出来なくなる。

そして次の縛り「達磨縛り」は羞恥の極限のような格好だった。
脚を腕の後ろを絡めるように通し、まるでヨガのポーズのように頭の方に持っていき、そんな身体を折りたたんだ状態から身動きが取れないように縛り上げられる。
午前の胡坐縛りやM字開脚以上に、おまんこもお尻の穴も拡げられるように丸見えだ。
そんな恥ずかしすぎる格好で私は床に転がされる。
そしてそんな私に視線が集まるけれど、ここまで酷い格好だと好色だけでなく好奇の視線が混ざるのを感じた。
「うわー凄い格好」
「可愛い顔してよくやるわ」
そんな風に言われると流石に屈辱的で思わず逃げたくなる。
だけれど今の私はこの恥ずかしい格好から動くことは出来ない。耐えるしかない。
しかし、カップルで来ていた女性客の一言には堪えた。

「……なんか流石にコレ、可哀想だね」

違う。私は可哀想なんかじゃない。
これは自分から望んで楽しそうで興味があったからやっていること。
別にお金が困ってるわけでもない。
だから可哀想なんて言わないで。

私はちょっと泣きそうになっていた。でも耐えた。
泣いたら本当に可哀想な子になってしまうから。
こんな格好にされて泣いていたら本当に誰がどう見ても可哀想だから。

その縛りから開放されて、私は休憩に入る。
助かった。身体以上に、心が休みたがっていたから。
休憩スペースで一緒に休憩に入っていた縄師の人と少し話しをした。
その人はなんでもよく中学生の女の子を縛るらしい。
私も見た目なら中学生と間違われるけど、中身はこんな仕事を自分から引き受ける今と違ってリアルJC時代は凄く繊細でピュアだったのに、その歳ですでにこんなことをしている子がいることに驚いた。
ちなみにその子は私より胸はずっと大きいらしい。

「私はこれでも19なんですが……中学生より胸小さくて悪かったですね」
「いや、女の子の身体の魅力はそれぞれさ、お嬢さんのスレンダーな身体も魅力的だよ。俺達縄師はそれを引き出させるためにいるんだ」
「……そんなもんですかね」
内容はどうあれ私は人と話したことで少し気を取り直して、再び縛られるために会場に戻る。

次の緊縛は「獣縛り」仰向けになった私は両手首、両足首の四本を一まとめに縛られ、そのまま上に吊るされる。
まさに捕まった獣状態だ。
この格好も下半身の恥ずかしい所、性器や肛門が丸見えになる恥ずかしい格好だ。
「……んっ!」
不意に私を吊り上げた縄師にお尻を叩かれた。
するとその勢いで吊り上げられた私の身体はくるくると回りだす。
「ああ……」
360度から観客達に、下半身の恥部と顔を交互に見られながら、私はまるで卑猥なシャンデリアのように回され、展示されていく。
勢いが弱まるとまたお尻を打たれ、今度は反対に回される。
ああ、こんなの恥ずかしくて屈辱的で、苦しくて気持ち悪いのに……お尻を叩かれるたびに私は軽くイッてしまいそうになった。

次の縛りは「駿河問い」
何でも江戸時代の拷問にも使われていた吊りでこれが今回の緊縛の中でも一番キツイらしい。
うつ伏せの体勢で縛り上げられ、体勢は午前中にされた逆海老縛りに近いが、手首と足首をまとめて上に吊り上げられる。
これによって私の身体は私自身の体重で、ロメロスペシャルを逆に掛けられたように激しく反り返らせられる。
「……うっ!!」
床から身体が離れた途端、これまでの吊りの比ではない負担が私の身体を襲ったきた。
背骨や肩がミシミシ言うような感覚、手と脚が引っこ抜けそうな痛み、肺や喉が圧迫されて呼吸もままならない。
「あ……うぅ……」
こんなの一分も耐えられない。私はそう思った。
だが、実際に一分も経たないうちに私の身体は床に下ろされる。
「うう……」
助かった……そう思ったがそれで終わりではなかった。
「……ううっ!」
インターバルを置いて私の身体はまた吊り上げられる。
「あ……あぁぁ……」
全身が引き絞られるような苦痛に全身からぶわっと汗が出た。
そしてまた私の身体は床に降ろされる。
「はぁ……はぁ……っ!」
この吊りはあまりにも過酷なので上げ下げを繰り返されるのだ。
「あ……うぅ……!」
またしても身体が吊り上げられる。
本当に拷問されている気分だ。
「あ……い……いぃ……」
いっそ気を失ってしまった方が楽かもしれないと思った、しかし定期的に降ろされるためにそれも適わず生かさず殺さずだった。
十回ほど上げ下げを繰り返されて駿河問いは終わったが、私は縄を解かれた後もしばらく立ち上がることはできなかった。

後に聞いたところこの駿河問いはモデルの半分が途中でギブアップしたらしい。
私はそれを聞いて、それならギブアップすれば良かったと言う気持ちが半分。
耐え切った方になれて良かったという気持ちが半分だった。

私のローテーションで最後の緊縛になったのは「飛脚吊り」という物だった。
初めて聞く名前だったけれど、他のモデルが縛られているのを見て由来は見当が付いた。
両脚とも太ももとふくらはぎをつけてきっちりと縛られるのだけれど、片方の脚はお腹につけて床と水平に上げるように、もう一方の脚は床と平行に後ろに伸ばし、まるで飛脚が走ってるみたいなポーズで吊るされるのだ。
おまんこの中やお尻の穴まで見られるような格好ではないけれど、それとはまた違った不自然なポーズで縛られる被虐感があった。
また、私の股間とお尻の谷間には視線の代わりに縄褌が食い込まされるような形で通され、それは吊られることで容赦なく私の敏感な割れ目に食い込んでくる。
身をよじっても性器とお尻の割れ目に余計縄が食い込み擦れるだけ、痛い、苦しい、でも気持ちいい。
そんな状態で放置され続ける。

私はこの日とうとう、縄が食い込む感覚、身動きできず吊られる感覚、その姿を大勢に見られる感覚、それら全てが混ざり合い、空中で緊縛された状態でビクビクと軽くイッてしまった。

こうして長い一日が終わった。全身に縄の跡が残って赤紫や青紫の痣になっている。
それ以外にもちょっと手が痺れていたり身体の節々がガタガタ言っている気がする。
あらためてハードな仕事をしたんだな、と思うけれど、私には何ともいえぬ満足感があった。

しかし明日は猫カフェのバイトを入れてしまったけれど、この縄の跡、どうしよう。
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